サラリーマンが大好きな自己啓発本。
そのなかでも刺激的なタイトルで独特の存在感を放っているのが『非常識な成功法則』です。
作者の神田昌典さんは、開成中学・高校出身で上智大学3年次に外交官試験に合格し、大学4年次から外務省で働くエリートです。
その後、この狭き門をしゃぶりつくすのではなく、経営コンサルタントに転身し、
自己啓発本や小説でもベストセラーを出している多彩な方です。
そう。いつも先回りしているんです、神田さん。
この本はそんな成功者である筆者が成功するための効率的な思考、信念をきれいごと抜きで書いているところが面白い作品です。
というわけで、本記事では『非常識な成功法則』の感想と「これは役立つ!」と印象に残った内容を紹介します。
『非常識な成功法則』の感想
なんかヤバいことしそうなタイトルですが、『非常識な成功法則』はそんなに非常識な内容は書いてないです。
でも、この本が発売された2011年に、これほど人間の欲望を包み隠さず書いた自己啓発本はほとんどなかったのではないかと思います。
短期間で財政的な成功を収めるには…自分の「悪」のエネルギーを活用する。
そして短期間で、金銭的に安定軌道に乗る。その後、必死になって、心の面でも豊かになるように努力するんだ。
つまり、一気に「金」も「心」も目指すのではなく、まずは「金」に優先順位を置く。
一言でいうと、考え方が邪悪。でも巨悪ではない。
そこがこの本の面白さだと思います。
で、この本で筆者が伝えたかったエッセンスは、
- 自分の成功を常にイメージする
- 成功するために効率的な思考・行動を取る
- 成功したら仏になれ
の3点で、これらの具体的な内容が本のなかで書かれています。
その具体的な内容の1つに、筆者が商売している「フォトリーディング」という勉強法の宣伝が入ってて、
て感じで、若干イラっとしましたが、それ以外はすごくいい!
本文の説明は若干上から目線の語り口調だけど、ものすごくわかりやすいです。
視点や考え方も面白いので、
と興味がわいてくるのが本書の魅力です。
『非常識な成功法則』で印象に残った内容
それでは『非常識な成功法則』を読んで、印象に残った内容を紹介します。
成功者が誰にも教えないこと
成功している人はみんな隠れて同じことをやっている。それは、
目標は紙に書くと実現する
ということ。
て感じですよね。
理屈はわかるけど、わたしもそこまで価値を置いていませんでした (´Д`)
なんで成功者は紙に書くことを大切にするのか?
それは真剣にとらえるからです。
毎日目標を見て、どうやったらなれるのか、どのようなステップで何をやれば達成できるのかを考える。
たとえば、イチローは小学校六年生のときに日記にこう書いたそうです。
――僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、一億円以上が目標です――
イチローはこの夢にたどり着くためにやることを掘り下げていったこと、
そしてやることを一つずつこなして夢を実現したことは有名ですもんね。
じゃあ、自分はどうなのかと振り返ってみると、
大学受験のときに「絶対〇大に行く!!」みたいなのを掲げて、どの科目をどのようなローテでやったら合格するかを考えていたのが近いかと… (^^;
というわけで目標を紙に書く意義を再認識できました。
やりたいことを見つけるには「やりたくないこと」を見つける
いい人生を送りたい。
誰もがそう思うわけですが、本当にやりたいことを見つけるにはどうすればよいのでしょうか?
神田氏は「やりたくないこと」を書きだすことが大事だといいます。
「やりたくないこと」を明確化する前に、「やりたいこと」を目標としてしまうと悲劇だ。なぜなら、「やりたいこと」のなかには「やりたくないこと」が含まれているからである。
これは重要です!
若いころは全然考えもしませんでしたが、転職活動のときに同じことを考えました。
というのも、
新卒時に「有名な企業」というあいまいな基準で就活をしていたので、数年働いてみると会社の風土や勤務条件が自分に合わなかったんです。
なので、転職活動では自分がイヤな環境がほぼなくて、理想的な環境が多い会社を探して、ハッピーになれました。
そして、「やりたくない」という価値観は仕事のなかでも使えます。
わたしの場合、いかにしてやりたくないことを自分がしないかに気をつけているので。
ストレスが減って仕事がうまく流れていくので、これは一生ものの考え方だと思います。
音声で学ぶ習慣を持つ
「お前が独立してうまくやってきた、最大の秘密を吐け」
そう脅されたとすれば、私は「はい、テープを聞く習慣です」と答える。
ちなみに、テープは成功した経営者やすぐれたコンサルタントの話(ビジネステープ)とのことですが、
本は読む派なので、こういう発想はあまり考えていませんでした。
なんでこの手法を進めているかというと、
なかなか本を読まない人でも、
- すぐれた経営者がやってきた数十年の経験を1~2時間で学べるし、
- ビジネス本は成功だけでなく、失敗も語っているから
とにかく時間と内容のコスパがいいのだと。
ちょっと要領の悪い子みたいな気分になりましたが、オーディオブックは試す価値がありそうです!
\名作を音声で聞いてみよう/
客からできるだけ早くNOの返事をもらう
NOというお客を説得するより、説得する必要のないお客を成約するほうがよほど効率がいい。
商談のポイントは、お客が説得を必要とするか、しないかを判断するだけ。
その答えがYESだったら、説得する必要がないので商談を続ける。NOだったら時間がかかるので、商談を終わりにして帰る。
なんとなくNOという客をYESというように説得するものが営業(商売)だと思ってしまいますが、そうじゃないんですよね。
それどころか、判断が営業の原則だと考えているところがおもしろいです。
そして、
重要なのは、いつでも商談を中止する覚悟をもつこと。
これ、わかる。
結局、はっきりしないと延びたり、相手を期待させたりしてトラブルになるんですよね。
いい思考が言語化されているので、得した気分になりました。
お金に嫌われない、お金の使い方
お金持ちになるシンプルな方法は、日本人特有のお金に対する罪悪感をなくすこと。
そして、お金のたまる仕組みを作ることが大事だと説明します。
本書では映画『マルサの女』を事例にしてエッセンスを紹介されました。
ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水をためていたとする。
喉が渇いたからって、まだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?これは最低。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。
いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつを舐めて、ガマンするの。
「マルサの女」より
ボーナスでまとまったお金をもらうと、ガッと贅沢をしちゃう自分としては胸が痛かったですが (><)
あまった分だけ使うから、お金がたまる。
このイメージを持てたことは大きな収穫でした。
とはいえ、急に大きな節約はできないので、まずは無計画な贅沢をやめるとこから始めていきます!
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【TSUTAYA TV / TSUTAYA DISCAS】公式ページ
『非常識な成功法則』のまとめ
成功はあきらめず行動し続ければ、いつか得られるかもしれません。
しかし、『非常識な成功法則』では欲望を武器にして、少しでも成功を早く手に入れるためのマインドと行動を教えてくれます。
- 効率的に成功する方法や
- 成功するなかで生まれるエゴがもたらす危険の回避方法
こういったものに興味があるなら、『非常識な成功法則』はおもしろいですよ!
以上、モノオス(@monoosu2019)でした。