大好きな漫画家・三田紀房先生による就活漫画『銀のアンカー』がためになりすぎてヤバイです。
そんな思いから、『銀のアンカー』の名言をまとめて紹介していますが、
第1回では就活を始める前の準備や心構え、
第2回では会社選びと会社が求める人物像をまとめてきました。
最終回となる今回は、OB訪問と面接の攻略法についてまとめます。
というあなたにぜひ読んでいただきたいです。
『銀のアンカー』から学ぶOB訪問のすすめ
就活の第一歩がOB訪問と聞いて、あなたはどう思いましたか?
昔の私は、次に出てくる田中と同じことを考えていました。
OB訪問なんて…やりたくな~い
OB・OG訪問をする人は1/4という現実
OB・OG訪問は、昔から『ニッパチの法則(またはパレートの法則)』が働いていると言われています。
つまり、意識の高い2割の学生はOB・OG訪問をするが、昔のわたしや田中のように腰が重い8割の学生は動かないわけです。
実際、マイナビの2018年度就活生による統計調査でも、全体の1/4しかOB・OG訪問を経験していないという結果がでています。
では、OB・OG訪問はしなければいけないのか?
現実としては、しなくても内定にたどり着くことは可能です。
でも、私がもしタイムマシンで昔に戻れるなら、気になる会社を片っ端からOB・OG訪問します。
それは、2~3割の学生しかやっていないことをするのは、経験・情報量で圧倒的に有利だからです!
白川は就活必勝の極意として、次のようなことを言っています。
その業界その会社の社員になったつもりで受けろ!
これは、『銀のアンカー』まとめ-会社選び編-での「一緒に働きたい人材」の話に通じます。
「なんかウチっぽい(自分の会社の気風に合いそう)」
と感じてもらう会社カラーを事前に知りたいなら、OB・OG訪問は有効な手段だと思います。
OB・OG訪問のポイントと留意事項
OB・OG訪問の目的の1つは、その業界その会社の特徴をつかむことでしたね。
それ以外のポイントを見ていきましょう。
エントリーシートのアドバイスをもらう
エントリーシートをOB・OG訪問した会社に合う内容にカスタマイズすることができそうです。
会社の求める人物像を知る
仕事ができる人とできない人の違い、そして仕事ができるとはどういうことなのか
この二つを具体的なエピソードで聞いてきなさい
会社のエース像(どういう人が活躍し、評価されているのか)をリサーチしておくと、
エントリーシートや面接で会社に合う人材にしやすいです。
一方的に自己アピールするのは危険!
こっちが聞いてもないことを一生懸命主張してくるんだよ
こういうやつは僕はだいたいバツつける
OB・OGは自分がその会社の情報収集をする機会なのに、自分をよく見てもらおうと過剰にPRするのは禁物です。
OB・OG訪問は成長の機会
「OB訪問をしたくない」と言っていた田中ですが、白川の説教のおかげで動き出します。
マナーを知らず元気もない田中は大日本生命で働くOBの渡辺から、
「なっていない」と叱られたりするけど、
それでも「すみません」と素直に謝って学ぶ姿勢が気に入られ、
田中は渡辺にいろいろと教えてもらいます。
その日の終わりに、渡辺は田中にこう言います。
お前…昼間とは随分 雰囲気変わったよ
一歩前に出る積極性が加わったカンジ
そして、田中も気づきます。
OB訪問て 全く知らなかった
社会の扉を 開けていくことなんだな……
OB・OG訪問は手間かもしれませんが、あなたの成長にも役立つということを覚えておいてください。
『銀のアンカー』から学ぶ面接のポイント
これまで『就活準備・心構え編』、『会社選び編』とまとめてきましたが、最後に面接のポイントを見てみましょう。
会社と学生の意識のギャップに注意せよ
学生が面接で評価してもらいたい項目と、会社が採用で重視する項目はズレていることが多い、というお話です。
このズレについて、おもしろい例えで説明しています。
企業と学生の意識のギャップ…わかりやすく言えば野球選手が欲しいのにサッカーの格好して集まるようなもの
これではいつまでもゲームは始まりません…やがて参加した学生はヘトヘトになってしまいます
このことは、『会社選び編』で紹介した「就職白書2018」からも見てとれます。
びっくりしますよね。
でも、あなたは会社と大学生のズレに気づきました。
それならば、面接では会社が望んでいる情報を盛り込んでPRしたほうが良いと思いませんか?
ちゃんと準備したあなたは面接官とスムーズにやりとりできると思いますよ。
質問の意図を理解すること
面接官は質問に対する学生の答えから、
あなたがどんなキャラクターで、会社に合う人材かを見ています。
それなのに質問の意図を理解せずに答えているケースが多いのです。
「なにに打ち込んだか」の質問は「仕事にも打ち込めそうか」を
「志望動機」は「仕事の理解度と熱意」を聞きたいのだ
基本的に意味のない質問はしないです。
会社が「なにを知りたいのか」を考えて、求めているものに合う回答ができるように考えておきましょう。
面接での注意点
面接となると、
という感じで「話す内容」ばかり考えてしまいますよね。
でも、基本的なところが疎かになっている場合が多いので注意が必要です。
最初の挨拶がしっかりできない、声が小さい、表情が暗い、
面接官の目を見ていない、姿勢が悪い、話が長い、
しかも何を言っているかわからない、早口で聞き取りずらい
『会社選び編』で「人事は基本を見て可能性を考える」という話がありました。
面接ではマナーや態度を意外と見ていますので、抜け目なく対応したいものです。
志望動機のロジック構成
志望動機は自分の考えを伝えるだけでは不十分で、
- 業界・企業・仕事内容の理解
- 欲しい人材像の理解
- 自分の体験とむすびつけて欲しい人材だとアピール
という流れで考えることを勧めています。
ちなみにこれは、
志望動機を考えやすくなると思います。
会社員の感覚をもっておこう
面接では学生ならではの考え方、フレッシュさで評価されますが、
他の学生と一歩差をつけたいのであれば、社会人の感覚を知っておくとよいですよ。
『銀のアンカー』のなかで、ちょうどよいケーススタディがあったので紹介します。
クライアントとの約束の時間が迫っているのに乗っていたタクシーが渋滞に巻き込まれた。
あとひと駅なのに手前の駅で電車が止まった。
そんなとき君達はどうする!
その答えは、
さっさと降りて走るんだよ!…なんとか約束の時間に間に合うように必死で走るんだよ!
汗だくになって息切らして一分でも一秒でも早く来ようとした
そういう頑張りを見せてはじめて信頼が得られるのだ!
このケーススタディを見て、
と思った方もいるかもしれません。
実際、わたしも入社一年目のときは理解できなかったんですが、今ではこの感覚は馬鹿にできません。
というのも、基本的にアポイントに遅れてくる人はルーズな印象を持ってしまいますし、
実際に仕事してて平然と遅刻してくる営業マンとは絶対に契約したくないと感じるからです。
一方、
しっかりした営業マンは多少のアクシデントが起きても対応できるようにスケジュールを組んできます。
面接でもそうですが、
時間を大切にし、相手の貴重な時間をいただいているという感覚を持っている学生はすごく評価されると思います。
面接では「自然なあなた」を見せる
会社が知りたいのは立派なことを語るあなたではなくて、ごく自然なあなた(人柄)です。
では、「ごく自然なあなた(人柄)」とは、具体的にどういうところでしょうか?
雨と晴れ 両方バランスよく兼ね備えている
それを自覚して行動できる…それを知りたいのです
たとえば、会社の面接官が次のような質問をしたとします。
この問いについて、
と答えてしまう人は要注意です。
それは、日常生活で実際にすぐ助けにいく人は本当に少なく、ウソをついているように思えるからです。
面接官は「社会的に良いと思われる答え」を求めているのではなく、素直で常識も持っているあなたを確認したいのです。
例えば、
と答えたら自然な回答になるかと思います。
『銀のアンカー』から学ぶ就活の逆境にくじけないメッセージ
就活は、うまくいかないこともたくさんありますが、
その就活の苦しみについて白川がいいことを言っているので紹介します。
面接というのは徹底的に自己否定されることなんだよ
誰もが面接を通りたいものですが、実際は少数しか通ることはできません。
だからこそ、「面接は自己否定されることだ」と最初から自覚しておくことが大切になります。
そして、白川は自己否定を耐えたものが内定をしていくのだと言っています。
否定されたり面接で落ちることはツライですが、
これは必要なプロセスと割り切って必要以上に落ち込まないでください。
就活とは失敗を経験し乗り越え成長するための場
就活してると傷つくことがたくさんあります。
でも、社会に出たら仕事で同じように上手くいかないことが起きます。
だからこそ、
「最後は自分で乗り超える」という考え方が大切になります。
うまくいかないことは泣いたり発散したうえで、
なぜうまくいかないか(原因探し)、どうやったらうまくいくか(改善・解決)
を考えていきましょう。
そして、最後はあなたがゴールを決めるのです。
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※本ページの情報は令和2年10月6日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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