漫画家・三田紀房先生が大学生の就活を描いた名作『銀のアンカー』。
という思いから、『銀のアンカー』の名言をまとめて紹介しています。
第1回では就活を始める前の準備や心構えを取り上げました。
続編となる今回は、
- 会社選びのコツ、
- 企業が新卒に求める人物像
についてまとめていきます。
というあなたは、ぜひご覧ください!
『銀のアンカー』から学ぶ会社選びのコツまとめ
前回の就活準備・心構えのまとめ記事で、
「就活生は人気企業ランキングを見て、受ける会社を選んでいる」
という話がありましたね。
しかし、実際はどんな会社を受けるのがよいのでしょうか?
さっそくポイントを見てみていきましょう!
受けたいと思ったところをうける
就活では、「落とされたくない」「傷つきたくない」という思いから、
憧れの会社にチャレンジせず、受かりそうな会社を受けようとすることがあります。
でも、白川は自分の気持ちに正直になることが大事、と語ります。
というあなたは、このメッセージをご覧ください。
厳しい一言ですが、これは真実です。
大学受験でも恋愛でもそうですが、
門をたたかないと扉が開かないことを私たちは経験してきたはずです。
だから、よく考えてほしいんです。
大切なのは自分の気持ちに正直に行動すること
実は…最後はこういう人が勝って笑うのです
新卒でのチャレンジは1回です。
夢でも憧れでもいいから、受けたいと思ったところに飛び込んでみましょう!
迷ったら、金で決めろ
会社を選ぶうえで「やりがい」は大切です。
そして、「価値観」も大切です。
が、長期間働くという観点を持つと、給料も重要なポイントになります。
30代以降になると、たいがいの場面でお金の問題が顔を出してきます。
だから、給料で選ぶという視点はアリだと思います。
そして、どうせ会社の給料を調べるなら、
初任給だけでなく生涯賃金もチェックしておきましょう。
地方で暮らすなら、公務員という選択肢を入れろ!
仕事でいろんな地方に行きますが、
今でも間違いなく公務員は強いと思います!
地方銀行も選択肢の上位にしがちですが、
金融は生き残りの競争が厳しいので要注意。
安定・信用・権威性を追求するなら、競争が少なく、淘汰されない分野に徹するのが地方のセオリーだと思います。
給料が高い業界はどこ?なぜ高いの?
さきほど、「迷ったら金で決めろ」というアドバイスがありましたね。
給料の高い業界。それは…、
ずばり競争が少ない業種です。
- 情報(放送・新聞など)
- 目に見えない必需品(金融)
- エネルギー(電力・ガス・海運・商社など)
- 土地を包括的に扱う(デベロッパー)
ちなみに、なんで競争が少ないかというと、
- 国が新規参入を規制している
- 資源・商品が限られている
といった理由が挙げられます。
大学の4年間と違って働く期間は40年以上と長いので、
自分にとっていい環境をゲットしましょう!
学生が希望する職種に対する会社の思いの温度差がスゴイ
就活するときに、
と思ったりしませんか?
でも、そういう声に対して会社はどう思っているのか?
その答えをご覧ください。
どうですか。
って感じで、イラッとしますよね。
ちなみに、わたしも新卒で入った会社の面接で「商品企画を第1希望!」と言ってました。
配属されたのは営業(ルートセールス)ですけどね。
その後、営業して、
- 営業はうまくいくと達成感があるし、時間の使い方が自由で好き
- 商品は現場のこと(市場環境・客の声・商品の流れ)を知らないと不利
ということがわかったので、
『銀のアンカー』の会社のコメントも今では納得がいきます。
と前置きが長くなりましたが、ここでは、
憧れの部署ばかり考えるのではなく、自分が人事異動でいろんな部署を回っていくこと
そして、
いろんな部署を回りながら、自分は会社でどのように成長していきたいのか(どのような形で活躍したいのか)
を想像しておくと便利ですよ、ということです。
このイメージができていれば、面接ですごく評価されると思います。
そして、もし営業に配属されたとしても落ち込まないでください。
モノが売れる仕組みを学ぶことは大切だし、社員の多数が配置される現場で仕事して、
現場の想いを知っておくことは絶対役に立ちますので。
営業の極意は、悩みや相談を真剣に聞けるかどうか
せっかく営業の話がでてきたので、
「学生が考える営業への誤解」と「営業とはどういう仕事か」を見ていきましょう!
営業に対する最大の誤解は、
元気で口がうまくて押しも強く
そしてフットワークが軽くなければ務まらない
という点ですが、
実際はそんなキャラでなくても営業はできます。
営業の極意は、
というところにあり、実際にわたしが営業で見たなかでも、
営業ができる人は聞き上手であったり、相手の悩みをどんな方法で解決しようか一緒に考えらえる人です。
『銀のアンカー』から学ぶ会社が求める人物像
会社によって細部は違いますが、ここではどの会社も求めている本質的な性質を紹介します。
企業が求める人材は、素直にハイと言うことを聞くヤツ
わたしも大学生のころは、
リーダーシップがある人や積極的に行動する人が望まれているんだと思っていました。
しかし、今では白川が言っている意味がわかります。
会社は一緒に働きたい人を探しているからです。
具体的には素直で、言われたことをやってみる人材です。
これについては、白川が千夏のすぐ行動する特性を褒める場面がわかりやすいので、具体例として紹介します。
余計なことをゴチャゴチャ考えない
そこが彼女のいいところ
いやいや。これは理想の新人像。
絶対、上司に気に入られるし、経験を積んで判断能力がつくとエースになるパターンです。
上司が指示したら
と聞いてくる新人より、とりあえずやってみる新人のほうがカワイイですから。
会社には慎重な人や一歩引いて支えてくれる人も必要だし、そういう業務もあります。
大切なことは「活発でなくてもいいので、素直に言われたことをやってみる姿勢をもっておこう」ということです。
ネバーギブアップとチャレンジの姿勢
会社は「素直で言うことを聞く人材」がほしいと言いましたが、それだけではありません。
では、なぜ頑張る人材がほしいのか、その理由を見てみましょう。
他人が横で努力している時
折れも負けないぞと思って努力する人間が欲しいのです
会社は利益を追求していく集団です。
それならば、他社に勝ち続けるために努力する人間がほしい、
というのは納得がいきますね。
2024年に新一万円札の顔となる渋沢栄一は著書『論語と算盤 』のなかで、
「会社はどうやって利益を出すのがいいか?」
を説いています。
採用面接で、
と話せたらインパクトを与えられますし、
興味がある人はこの記事↓もご覧ください。
新人に求めている要素の1つは、「可能性」
下の「就職白書2018」のトップ3に入っていますが、面接官は「可能性」を重視しています。
では、「可能性」とは何なのか?
「可能性」とは「潜在能力」。
「今は見えないが未来に花咲く能力」と考える人が多いのではないでしょうか?
しかし、白川は次のように言います。
人事担当者がまず重視するのが”その人の基本”
基本ができている人は鍛えれば”伸びる”からです
可能性とは将来のことではなく”現在”…
自分の基礎がどうか…ということなのです
まとめると、
人事担当者が評価する「可能性」は、現在のあなたの基本がなっているか。
そしてあなたの基本をみて、あなたの将来の予測をつけている
ということです。
ちなみに、人事が考える基本とは、
面接で入室する際の入り方、姿勢、挨拶、話すときの目線、応対の仕方など、ごく日常の動作のことです。
- 面接で何も言わずに座る
- 集団面接で他の人が話しているときにソッポを向いていたり、目つきが変わる
- ネクタイがゆるんでいる
- 寝グセがついている
と思うかもしれませんが、
緊張している面接では想像以上に余裕がなくなります。
人の基本はちょっとした仕草に出るので、しっかり武装して面接に臨みましょう。
『銀のアンカー』の名言から学ぶ会社選びのコツ、会社が求める人物像のまとめ
本記事では『銀のアンカー』の中から、会社選びのコツや会社が求める人物像についてまとめてきました。
とくに覚えておきたいのは、
受けたいと思った会社を受ける
迷ったら金で決める
素直にハイと言える人材であれ
マナーの基礎を身につけよう
といったことです。
ぜひ意識して会社選びを進めてみてください(^^)
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※本ページの情報は令和2年10月6日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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